~お疲れ様、なでしこジャパン~
2008.08.22
男子、女子ともに北京オリンピックの戦いが終わりました。
惜しくも40年ぶりのメダル獲得には手が届きませんでしたが、女子サッカー界のベスト4に入りました佐々木則夫監督率いる『なでしこジャパン』には“お疲れ様でした”という言葉と“ありがとう”という言葉、そして“前進あるのみ”この3つの言葉を伝えたいです。
浦和レッズレディースから選出された柳田美幸、安藤梢、矢野喬子の3選手は前回大会とは違う体験をしました。それぞれ本職ではないポジションで役割を与えられましたが、苦労しながらも役目を果たすために必死になってプレーしていました。
帰国後、彼女たちにはゆっくりと話を聞きたいと思いますが、出場機会になかなか恵まれなかった柳田は不完全燃焼に終わったでしょう。安藤も最後の3位決定戦で声がかからなかった事、悔しく思っているはずです。
安藤はこの4年間、本当に苦しみました。前監督から右サイドでのプレーが多くなり不慣れな事から調子を崩したり先発落ちを経験したりと手探りの毎日でした。その中で持ち味を少しずつ発揮できた事は彼女の魅力である闘争心がなせる業でしょうし、実力です。
一方、同じ最終ラインでも左サイドバックを命じられた矢野に関しては非常に成長できたオリンピックの舞台だったと思います。浦和レッズレディースの村松浩監督も試合観戦後「キョン(矢野)はサブ的な位置だったが、試合に出て、安定した守備を見せてくれた」と誇らしげに話をされていましたが、ケガで何もできなかった前回大会とは違い、1つ1つの試合に貢献していました。中央とサイドでは守備の対応が変わりますが、今回の経験は自信となり、守備ラインの統率という形でも浦和レッズレディースに持ち込まれる事でしょう。
試合後、テレビ画面からは清々しい選手たちの表情が伝えられました。それが本音とは思いませんが、自分たちのサッカーを十分に出し切れたのならば素晴らしい事ですし現実を見れば、メダルを手にできなかったのは目には見えない世界との壁がまだあるという事。実際、ボールを支配していながらもタテへの動きが少なく、肝心のシュートを打つまで自分たちの形に持ち込む事ができませんでした。日本サッカー協会の犬飼基昭会長が挙げていらっしゃいましたが、決定力(シュートに持ち込むまでの組み立て)には大きな課題が残ります。
さぁ、今回のなでしこジャパンのメンバーはこれで解散となり、これからはリーグ戦で1人1人がライバルとなり、頂点を目指して戦います。現在、第11節終了時点で浦和レッズレディースは首位の日テレ・ベレーザと勝ち点4差で2位につけています。9月14日にはさいたま市浦和駒場スタジアムでベレーザとの直接対決があります。なでしこジャパンが見せた“ひたむきさ”は浦和レッズレディースの中にもあります。是非、7日から再開されるプレナスなでしこリーグの戦いにも注目して頂きたいと思います。 |