塚本泰史のために
2010.03.08

昨日、NACK5スタジアムは開幕戦完勝以上の感動に包まれた。大宮アルディージャ2年目、将来を嘱望された塚本泰史のために試合は進んだ。ホーム大宮もアウェーのセレッソ大阪も、ひとりの仲間が突然襲われた病魔を克服してもらいたい一心でボールを追った。勝敗は全く別次元の話だった。

そして、セレッソサポーターの応援も感動の涙を呼んだ。試合前、「塚本、ガンに負けるな」の緊急横断幕が掲げられ、試合後も敗戦に関わらず『塚本コール』を叫び続けた。私は試合中継という仕事なのにもかかわらず、目の奥が熱くなった。

NACK5スタジアムに集まった全ての人に感謝したい。あの素敵な空気は、挫けそうになる
塚本の心を支え、励まし、未来をプレゼントしてくれただろう。さらに解説の清雲栄純さんによれば、前日のヤマハスタジアムでは、磐田サポーターを中心に塚本コールが続いたという。

日本中のサポーターたちが、塚本のこれからの戦いを応援してくれている。『Jリーグ』という、同じ船に乗った仲間として熱き心だ。彼らこそ、真の日本一のサッカーファンであり、サポーターだと思う。「情けは人のためならず」とは、この暖かい心が広く伝播し、いずれは自らのところに戻ってくることを示している。

特に、放送でも申し上げたが、FC東京の迅速なる『塚本募金』に繰り返し感謝したい。塚本泰史はガンと孤独に戦うのでなく、他クラブからの真摯なる心も受けて戦える。彼は必ず克つ。

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