名古屋場所が始まる
2010.07.09
毎日、毎日、相撲協会と野球賭博の話しばかり続く。
琴光喜と大嶽親方が角界を追われ、罪の意識もなく野球賭博に参加していた力士が、謹慎処分で名古屋の土俵に上がれない。さらにその力士たちの師匠も謹慎となり、名古屋場所はスカスカ状態で始まる。どれもこれも、相撲協会の『身から出た錆』である。多くの識者たちと同意見だ。
ただ、堂々とテレビで語る専門家やコメンテーターの方々のコメントに違和感を感じる。特に、暴力団を『反社会的集団』などと置き換えているのを見ると、私たちマスコミって、いったい何なのだろうと思ってしまう。特に、相撲取材に携わった人間なら誰でも知っている腐れ縁の事実を、過去大きく取り上げた新聞や電波はあっただろうか。週刊誌は別として。
相撲は国技と言われながら、『興行主』なのだ。大昔から、この『興行』と『反社会的集団』の関係は我々では想像できないものだ。相撲ばかりでなく、『興行』モノは少なからず「お世話になっている」のだ。相撲取材をした経験者なら誰でも、そこはかとなく感じた場面があっただろう。それなのに、このような不祥事が起こると、まるで鬼の首を獲ったように『正論』で責め立てるところに違和感を覚えてしまう。
また、NHKの『断腸の思いの中継中止』もそうだ。溜り席(維持員席)に多数の暴力団関係者と思われる人間が座っていたのを、NHK局員は気付かなかったのだろうか。どう見たって『その筋』の人だと、誰れでも解る。そのとき、NHKはどのような意見を、確認を、相撲協会にしたのだろうか。
疲弊しきった相撲協会という組織と、事なかれ主義のマスコミ。私もそのひとりだから、自戒を込めて名古屋に向かう。いつになく、蒸し暑い名古屋場所になりそうだ。