『ダービー』は日本サッカーの救世主になれ
2010.07.30
明日、埼玉スタジアムで『浦和VS大宮』の『さいたまダービー』がある。少しばかり大袈裟だが、私はこのカードが日本サッカーの救世主になると思っている。W杯で代表が大奮闘したのにも関わらず、スタジアムの観客の数が増えない。「あの視聴率50%は何だったのか」の愚痴が聞こえる。
私は、どうしても地元の浦和と大宮の観客の数ばかりに目がいってしまうのだが、これが間違っているとは思っていない。昔からのサッカーどころだし、100万人を超える政令市だ。インフラも充分に整っている。スタジアムが観客で膨れ上がってもおかしくない条件が揃っている。そのふたつのクラブの観客数が微減していくということは、その他の地方都市で必死に頑張るクラブに希望がなくなるということだ。
観客数が伸びない理由は、各クラブでそれぞれ違うだろうから、ここでは敢えて言わない。
ただ共通しているのは、日本サッカーのマインドが悪いということだ。熱狂的サポーターは別として、入り口に立ったファンは『異次元』や『非日常』を求めて試合に行く。そのような『空間』と『時間』を各クラブはプレゼントしているだろうか。Jリーグは真摯に考えているだろうか。『イレブンミリオン』などとキャッチコピーだけで安心していないか。Jリーグも日本サッカー協会も、組織の風通しはいいのだろうか。
何しろ日本プロサッカーの真の歴史は20年になっていない。あれほどの不祥事が続く相撲は、名古屋場所の終盤は満員だった。観客は興奮して拍手を送っていた。これは歴史の底力だ。プロ野球はご覧の通りの盛り上がりだ。まだしっかりと根を張っていない日本サッカーは、ボヤボヤしているうちに、取り返しのつかない事態を迎えるか、マイナースポーツになってしまうぞ。
だからこそ、『さいたまダービー』に期待がかかる。政令指定都市を真っ二つに割るような『非日常』をプレゼントしてくれ。頼み綱はこの『ダービー』だけだ。